パキラ
科名:パンヤ(アオイ)科
学名:Pachira
原産地:熱帯アメリカ
樹高:7m〜15m(観葉植物としては2m程度)
◇ パキラは こんな植物です。
熱帯アメリカに分布する熱帯性の樹木で、2〜6種の仲間が知られています。
数枚の小葉からなる葉は長い葉柄を持ち、大きく葉をたくさん広げるので、なんとも涼しげな木陰が出来ます。
幹のどこを切っても、よく新芽を伸ばして葉が展開するため、太い幹から芽吹かせたり、すたんだーど仕立てにしたりと、樹形のバリエーションも豊富。
日陰や寒さに強く、室内で育てやすいこともあって、常に人気の高い観葉植物の一つです。
◇ 楽しみ方のいろいろ
実生苗のミニ観葉は大きくなるにつれ、株元が膨らんできます。
真っ直ぐな幹は挿し木株で、大きさも様々に作られます。
幹が柔らかいうちに編み込んだり、ねじったりしたものもあります。
確実に種を入手したいなら輸入品を購入します。
発芽率も良く、成長も早いので、育てる楽しみも大きいでしょう。
最近は斑入り葉種も多く、部屋の雰囲気に合わせて品種を選ぶようになりました。
◇ 失敗しない管理のポイント
置き場所
パキラは強い耐陰性がありますが、室内管理だと樹形が乱れるので、春から秋にかけては日当たりのよい屋外で直射日光に当てて、元気いっぱいに育てます。
冬の間は室内に入れ、窓際の明るいところに置きます。
水やり
水やりは土の表面が乾いてきたらたっぷり与えてください。
鉢土の加湿には気を付けましょう。
夏場は葉水も与えるようにします。
肥料
実生苗など小さな株は生長が早いので、液体肥料を施します。
また、幹の太い株の場合にはそれほど肥料は必要ありません。
2か月に1回緩効性化成肥料を施します。
病害虫
パキラに発生しやすい害虫は、葉裏のハダニや葉柄のカイガラムシです。
早めに薬剤を散布して防除します。
◇ 仕立て直し方
パキラは挿し木や種まきで殖やすことができます。
挿し木で成長した株は株元が膨らみませんが、種から育てられたものは株元が膨らみどっしりとする傾向があります。
大きくなりすぎたら、好みの高さで切戻し、新たな芽を伸ばします。
ただし、実生苗のミニ観葉を下のほうで切戻すと、葉腋がないこともあるので、小さいままにしたいなら、挿木苗で再生します。
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