ソテツ類
学名:Cycas revoluta
原産地:九州南部〜ジャワ
樹高:3m-10m
開花期:6月〜7月
◇ こんな植物です。
■裸子植物としてのソテツ類とイチョウ類
陸上植物の中で、ソテツ類とイチョウ類は共に、裸子植物に分類されます。
裸子植物は、種子植物のうち胚珠がむきだしになっているものを指し、シダ植物から被子植物への進化の途中段階と見なされます。
最も初期の裸子植物は、シダ植物のような葉に種子をつけたシダ種子植物で、古生代後期に出現しました。
古生代末に環境が乾燥化するにつれ、ソテツ類やイチョウ類が分化し、シダ植物とその地位を交代しました。
その後にマツやスギなどの針葉樹が分化し、中生代の地上はこれらの樹木に覆われました。
中生代末になると裸子植物は、被子植物にその地位を取って代わられます。現生の裸子植物の大半は針葉樹で、ソテツ類・イチョウ類・グネツム類は少数の種が残るのみです。
名前は、枯れかかったときに鉄クギを打ち込むとよみがえるというのに由来すると考え, 鉄を受けると元気になる(蘇鉄)という伝承があり、茎にクギを打ち込まれていることがよくある。
◇ 楽しみ方のいろいろ
日本では、ソテツ(蘇鉄)が九州から南西諸島にかけて自生し、南日本各地で植栽されている。
海岸近くの岩の上に生育している。
茎の芯、種子には毒があるが、処理をすれば食用となる。
◇ 失敗しない管理のポイント
置き場所
強い日ざしを好むので、戸外の日当たりに、室内ではガラス越しの直射日光の当たる窓際に置きます。
日当たりが悪いと葉色も悪くなり、生育も悪化します。
水やり
春から秋は、鉢土の表面が乾けば与えるようにします。
冬は水やりを控え、乾かし気味に管理します。
年間を通して多湿にならないようにしたほうが、失敗がありません。
肥料
春から秋に緩効性化成肥料を2か月に1回施します。
病害虫
夏の高温乾燥時には、ハダニやカイガラムシの発生が見られます。
発生を見たらすぐに、薬剤だ駆除します。
◇ 仕立て直し方
挿し木や株分け、実生で殖やします。適期は5月中旬から8月中旬です。
挿し木は天挿しにします。
ソテツはあまり枝分かれしませんが、たまに幹から不定芽という芽を出します(枝分かれというよりも子株が発生しているように見えます)。
この不定芽がこぶし大になった頃に幹から切り離して鉢植えとして育てることができます。
また、春〜秋にタネを採集してまいてふやすこともできます。
まいた後は発芽まで乾かさないように管理しますが、早くても発芽まで2〜3ヶ月を要します。
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