シペラスの育て方
◇パピルス(シペラス)とは こんな植物です。
科名:カヤツリグサ科
学名:Cyperus papyrus
別名:カミガヤツリ
原産地:北アフリカ 熱帯アフリカ
草丈:1.5m〜2.5m
主な開花期:7月-8月
シペラス属(Cyperus)は、世界の熱帯から温帯に600種が見られ、日本にもカヤツリグサ(C. microiria)など28種が自生しています。
観葉植物としてよく栽培されているのは、「パピルス」とも呼ばれるカミガヤツリ(C. papyrus)で、茎の髄を利用した世界最古の紙の原料として有名です。
エジプトから熱帯アフリカに自生しています。大型の多年草で、草丈は2.5mほどに達します。
茎の先端から細い糸状の花軸が放射状にたくさん出て、さらにその先端に茶褐色の花穂をつけます。
‘モットム’(C. papyrus‘Mottom’)はその矮性品種です。
シペラス・アルボストリアツス(C. albostriatus)は南アフリカ原産で、高さ20〜60cmの茎の先端に葉のような形の苞をつけます。
その品種に、苞に白い線状の斑が入る‘バリエガツス’(C. albostriatus‘Variegatus’)もあります。
シュロガヤツリ(C. alternifolius)はマダガスカル島原産で、高さ50〜90cmの茎の先端に葉状の苞をつけます。
すらっとした草姿と放射状に広がる花軸が何となく涼しげで、水辺が非常に似合う植物です。
園芸では観葉植物として扱いますが、縦にも横にもよく広がり、熱帯性の植物で寒さには若干弱い(冬は5℃以上)ので、大鉢での栽培が基本です。
植物園の温室内でよく見かけます。
古代エジプトでは茎の皮をはいで中の白い随を圧搾してほぐした繊維を編んで重しをして水分を抜いてパピルス紙が作られました。
英語のpaper(紙)の語源はpapyrus(パピルス)に端を発します。
ちなみにパピルスの学名はCyperus papyrus(シペラス・パピルス)です。
◇ 楽しみ方のいろいろ
草丈が大きくなりすぎて置き場所に困ったり、鉢とのバランスが悪くなって倒れてしまうような場合は、真夏の高温期に根元からすべてばっさりと切り落とすと、地下茎から再び新芽が伸びてきます。
成長期のみできますがそのほかの時期では止めましょう
◇ 失敗しない管理のポイント
置き場所
日光を好む植物なので一年を通してよく日のあたる場所におきましょう。
日当たりが悪いと茎が細長く伸びきってバランスが悪く、草丈が高くなってしまうので注意しましょう。
高温を好む植物ですが、案外寒さにも強く通常、最低温度が5℃以上あれば簡単に冬越しできます。
水やりを少なくして乾かしぎみに育てると0℃くらいまで耐えます。
暖かい地方では霜の当たらない場所なら外でも冬越しできます。
室内に取り込む場合はできるだけ日当たりの良い場所を選んでおくようにしましょう。
水やり
一年中生育し、シペラスは水を好みますので生育期は常に湿っているように、毎日水を与えます。
鉢の底に受け皿を敷いてその中に水を常に溜めておいても良いでしょう。
とくに、パピルスなど水を好むしゅるいは、鉢ごと実づの中につける工夫などして育てましょう。
肥料
5月から10月の間、2ヶ月に一回程度、緩効性化成肥料を施します。
水中で育てる場合は、固形肥料を鉢土に埋め込みます。
病害虫
初夏から秋の初めにかけて、新芽や茎の付け根などに、カイガラムシやアブラムシが発生する事があります。
見つけ次第、薬剤を用いて防除します。
◇ 仕立て直し方
株分け、さし木でふやすことができます。
株分けは植え替えと同時期に行います。
鉢から抜いた株はまわりの土を半分ほど落として地下茎を切って株分けを行います。
挿し木も比較的簡単で水の入ったコップにさしておくだけで根がでます。
茎の先端を5〜6cmの長さに切って、水分の蒸発を抑えるためにすべての葉を半分くらいの長さに切りつめてから、川砂を入れた鉢に葉の付け根までしっかりとさします。
夏の高温期なら1ヶ月くらいで根が出てきます。
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